今回は
お釈迦様(以下釈迦)が悟った人生の苦しみを開放する方法
について話していきます。
まずこの話を始める前にお伝えしておきますが
私自身、仏教徒ではありませんし、完全に無宗教です。
では仏教徒ではない私がなぜ
今回釈迦の話をするのか?
と疑問に思ったかもしれませんね。
その理由は
釈迦の教えは人生を豊かに過ごす際に
非常に合理的であり共感できる点が
多かったからです。
私がなぜ釈迦に共感しているのか?
というのはこの記事を読み進めてもらえれば
お分かりいただけると思います。
前置きは以上になりまして
早速本題に入りたいと思います。
釈迦といえば仏様といわれ
神様というイメージがあるかもしれませんね。
しかし
実はごく普通の人間だったんです。
釈迦国の王族として生まれ
何不自由ない豪遊生活を送っていたのですが
29歳の時に地位や名誉、お金や奥さん子供を捨て
出家しました。
その背景には
どれだけお金があろうと
どれだけ贅沢をしようと
どれだけ愛があろうと
ある苦しみが付きまとって離れなかったからです。
それは人間には必ず「生老病死」の苦しみがあるということ。
(「生老病死」については後程解説します。)
釈迦は普通の人間だったので
私たちと同じような苦しみを
もっていたんですね。
ご存知かもしれませんが
他の宗教は実在しなかった神を
開祖としていることが多いんです。
その点
仏教の開祖は釈迦であり
私たちと同じ人間ですよね??
同じ人間である釈迦の悩みや苦しみは
私たちの悩みや苦しみとかなりリンクする
部分が非常に多いと思います。
悟りを開いた釈迦の教えを学んだだけでも
心のマインドブロックがなくなって
だいぶ考え方が楽になったり
自分の生き方がはっきりしたりすると思います。
しかも、引き寄せの法則を使うときに
釈迦の考え方を踏まえて考えていくと
スムーズにいくことがいくつもあります。
(後程説明しますね。)
この記事では釈迦が提唱した苦しみの根源である
「生老病死」についての説明と
釈迦が悟りを開きその苦しみをどのようにして
乗り越えていったのかを話していきます。
仏教の本や他のサイトで見ると難しい内容を
できるだけわかりやすく解説していますので
是非最後までご覧くださいね。
目次
1.「生老病死」の苦しみとは?
すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが
まずは釈迦が語っていた「生老病死」について話していきますね。
「生老病死」は「四苦八苦」という言葉の中にある
「四苦」=4つの苦しみという表現でも使われています。
八苦については、生老病死以外に
怨憎会苦、愛別離苦、求不得苦、五蘊盛苦があります。
(今回は生老病死の話がメインなので説明は割愛します。)
実際に釈迦が言っていた「生老病死」は
どんな意味だったのでしょうか。
1-1.「生」について
生は訓読みにすると「生まれる」と「生きる」という
2つの読み方ができますね。
調べていくと人によって色々な解釈があるようです。
今世で生きている事が苦しみの始まりだ。
という人がいれば
生まれるという事自体が苦しみの始まりだ。
という人もいます。
様々な意見がありますが
今回の話の中で釈迦の言っている「生」は
「生まれてくること自体」の事。
難しい説明は避けますが
私たちが生まれてくるときに
外見を選んだり、生んでくれる親を選んだり
才能を選べるわけでもありませんよね??
生まれてくる時期すらも決めることができません。
つまりは
生まれるということ自体
私たちの思い通りにはできないんです。
思い通りにならない事自体が苦しみのはじまりだ。
という解釈ですね。
そしてこれは私なりの解釈ですが
思い通りにならないことをどうにかしようと
執着すればするほど苦しいですよね??
・なんでこんな親の子供になったんだろう。
・なんでこんな外見に生まれたんだろう。
・なんでこんな貧乏な家に生まれたんだろう。
・なんでこんな病弱なんだろう。
こういった考えをすること自体
変えられないことを嘆くことであり
変えられない事に苦しむわけです。
生まれ持って変えられない事実を
悲観的に考えること自体が苦しみなのだと
私は思います。
1-2.「老」
「老」に対する苦しみの意味は
なんとなくイメージしやすいかと思います。
「老」は時とともに老いることです。
人はどんな事をしていても
時間とともに老いていきます。
どれだけ美容に気を付けても
40代になれば20代のころの容姿よりも
老いて見えるものです。
肉体的にも衰えますよね。
10代のころは一日中外で遊びまわっていても
疲れを知らなかったはずなのに、
歳を取れば階段を上っただけで息切れする。
高齢になればなるほど物忘れがひどくなって
思考能力も低下していきます。
この事実はどんなにお金をもっていても
優れた成功者であったとしても必ず訪れます。
全ての人に平等に与えられた事実です。
老いる事に対して
老けたくない。
若い時の肌に戻りたい。
若い時のようにもっと動けるようになりたい。
といった執着を持つことによって
苦しみが生まれるということです。
1-3.「病」
「病」は病気になる苦しみです。
元気なまま人生を終える人もいるかもしれませんが
生きている以上、1度も病気になったことがない人は
恐らくいないのではないでしょうか。
どんなに健康な人でも
「健康なままでいたい。」
という健康対する執着から苦しみが生まれます。
元気である。ということの裏側には病気である事実が
いつも表裏一体のようにくっついています。
生きている以上は病気と向き合わなければならない
苦しみがあるということですね。
1-4.「死」
人は生まれたら必ず死が訪れます。
これも絶対に避けては通れない事実です。
自分は死にたくない。
そう思ったときから思い通りにならない
苦しみは始まります。
絶対に変えられない事実に
抵抗する考えを持てば持つほど
苦しみの輪にはまっていきます。
ちょっと私の話になりますが
私は一度大病をして死について深く考えさせられた時があります。
死について考えれば考えるほど
何とも言えない空虚感、虚無感が
襲ってきて恐怖でいっぱいになりました。
そういった恐怖を感じている事自体が
生きているという事実でもあります。
つまり、生きるということ自体
死への恐怖という苦しみを作り出しているのです。
2.苦しみから解放するために執着を手放す
ここまでは釈迦が語った「生老病死」の苦しみについて説明しました。
では
釈迦は「生老病死」の苦しみをどうやって解放しようと
したのでしょうか。
それはまず以下4つの事を知ることから始まります。
苦諦(くたい)→生きることは思い通りにならないと理解し苦しみと向き合う事。
集諦(じったい)→苦しみの原因は物事に執着した自分の煩悩にあると理解する事。
滅諦(めったい)→煩悩を原因とする苦しみを消し去る事。
道諦(どうたい)→苦を滅する方法・実践修行をするという事。
つまり、簡単に言うと釈迦は
「生きるということは思い通りにならないものだから
執着を捨てなさい。そのために修行しなさい。」
と言っているのです。
私自身、このことを知るまでは
「自分が苦しいのは殆どの場合、周りの環境や人のせいだ。」
と考えていました。
しかしこの話を知ってからは
全ての問題は自分の中の煩悩にあると
思えるようになりました。
そして
何か問題が起きた時は
「自分自身に問題があるのではないか?」
と考えられるようになりました。
他人や起きている現象をどんなに変えようと
努力しても、変わらないものは変わらない。
そう考えて、問題に対する執着心を
なくしてしまったほうが
自分自身が楽になるんですよね。
このことを理解して生きるだけでも
随分と考え方が楽になったと感じています。
3.苦しみから解放される8つの考え方
「生老病死」の苦しみから解放されるために
釈迦が残した8つの考え方(修行)があります。
これを「八正道」といいまして
以下8つの構成になっています。
・正見(しょうけん)→正しい物の見方や考え方を持つ事。
・正思惟(しょうしゆい)→怒りや憎しみに囚われず正しい意思と判断で行う事。
・正語(しょうご)→嘘や悪口を言わずに、正しい言葉を使う事。
・正業(しょうごう)→殺生や盗みなどをせず正しく生きる事。
・正命(しょうみょう)→行儀よく、規則正しい生活をする事。
・正精進(しょうしょうじん)→善いことに向かって正しく努力する事。
・正念(しょうねん)→正しい意識・思いを持つ事。
・正定(しょうじょう)→正しい心を保つ事。
以上です。
釈迦の修行というと苦しい修行を思い浮かべると思いますが
実際は正しい心の在り方について語っているのです。
そしてすべてのことに偏りがない正しさを
「中道」と言っていて、釈迦はこの思想を
非常に重要視しています。
一方に偏ってもう一方が疎かになることなく
両極端のものに執着することなく
安らかな心で迷いなく生きることを説いているのです。
釈迦自身、悟りを開くために
6年間の生死をさまよう様な苦行を経て
苦行は意味がない。
ということを悟っています。
・仕事に執着して家族を犠牲にしたり
・娯楽に執着して勉強を怠ったり
・お金に執着して人をだましたり
・恋人に執着して他が手につかなかったり
・見た目に執着して過度なダイエットをしたり
例を挙げるときりがないですが
なんでもほどほどにバランスよく。
心と体の安定した状態を生きましょう。
ということを言っているんです。
4.引き寄せの法則と釈迦の教えの共通点
今回の釈迦の教えと引き寄せの法則には
ある共通点があると考えています。
それは「執着を手放すという点。」
引き寄せの法則をうまく発動させる際は
執着を手放すということは必須です。
・「お金持ちになりたい。」
という現実を引き寄せをするときに
「何が何でも○○までにお金持ちになれなければいけない。」
という過度の執着があると
プレッシャーが生まれ焦りが出てきます。
この焦りの感情を潜在意識は「お金がないから焦る。」
という風に解釈をしてしまい
「お金がない」という現実を
維持し続けようとしてしまいます。
引き寄せの法則を発動させる際は
「心の安定。心が満たされた状態」を維持することが
とても重要です。
その点を踏まえて
釈迦の言う「執着を手放す事」や
「すべてに偏りがない考え方。」
というのは引き寄せの法則を
スムーズに成功させる為には
必要だと思います。
引き寄せの法則について詳しく知りたい方は
引き寄せの法則をこれで100%理解できる記事
をクリックしてご覧ください。
まとめ
今回は
お釈迦様が悟ったこの世の苦しみを開放する方法
ということで色々話してきました。
普段、学校や会社やテレビなどでは
聞かないような内容だったと思いますので
少々難しかったかもしれませんね。
人間は何故苦しみを感じるのか?
というところからはじまり
全ては自分の中にある煩悩が原因であること。
また
その煩悩を消し去るための八正道の話も
しましたね。
何でもバランスが重要。
心の安定を目安にほどほどにやって行くことが
非常に重要だということでした。
釈迦は私たちと変わらない
ごく普通の人間です。
釈迦が悟ったことは
数ある宗教の中でも現実味を帯びていて
神がかった幻のような話ではありません。
少しでも苦しい事から解放されて
豊かな人生を過ごしたい。
そう思われているのであれば
釈迦が残してくれた言葉や考えを
自分の生活にとりれていくと
良いかもしれませんね。
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